80歳代の奥様に初めてお会いしたのは、地震から5ヶ月位経った頃でした。その時の奥様の言葉が衝撃的で、返す言葉がすぐに出てこなかったことを覚えています。「ヤクルト飲んで元気になったら困る。早く死にたいのに」と言われたのです。私は次に訪問する時に、何をお話すれば良いのかわからないままに、毎週、地震の話や亡くなられたご主人の話をしながら、私も同じ地区に住んでいて同じ地震を経験した事、あの日の事、今の状況、落ち込まれている気持ちも共感し合うことで、少しずつ心を開いてもらえたような気がします。ヤクルトも毎週飲まれるようになり、会話も弾むようになりました。「米村さんと会えて本当に良かった」と言ってもらえました。「健康で長生きしましょうね」と言うと、笑顔でうなずいてもらえました。お客様が元気な時もそうでない時も、お客様の気持ちにいつも寄り添えるヤクルトレディでありたいと思います。
益城C 米村レディ
1997年06月入社